SUSTAINABLE INVESTMENT
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L+HIRAO
元ある建物の特徴に、暮らしのコンセプトを掛け合わせる。
(before) 2021.01
(after) 2022.03
企業のオフィスとして使われてきた倉庫型の建物を、まるで住まいで過ごすようなここちよい時間を体感する施設として再生させるプロジェクト。壊して新たに作るのではなく、既存の建物の構造や特徴を活かしながら、オフィス→暮らしを体験する空間という全く異なる用途の転換を成立させました。
建物が持つ特徴をコンセプトに採り入れる
天井を剥がすことで現れた鉄鋼造のフレームと、その錆止めのために行われたエンジ色の塗装。L+HIRAOの特徴的な外観の着想は、元ある建物の特徴から得られました。「既にある価値をどう見出し活かすか」という、新築には無い方法でコンセプトを立ち上げました。
緑と赤の補色関係で、植物のある暮らしの彩りを提案
L+ HIRAOは単なるカフェではなく、カフェ、ボタニカルショップ、賃貸ショップ、デザインハウスなど複数の機能を持つ複合施設です。館内には植物がディスプレイされ、植物のある暮らしのここちよさを提案しています。
エンジ色と植物の緑色は補色で、互いを引き立て合う関係性です。過去に目を向け、そこに現代的な解釈や価値を加えて再生させるという、今回のプロジェクトの象徴的な要素となりました。
多様な用途を同居させる、再生ならではの考え方
元はオフィスだった建物を再生させた今回のプロジェクト。キッチンやリビングのような空間とカフェ機能を両立させ、文字通り「暮らしを体感する」ことを可能にしました。また、打ち合わせや商談、ワークスペースとしても使うことができ、元来のオフィスとしての機能を失わず、新たな価値を獲得しています。
今ある価値を見出し、その価値を次代に伝えていく、
サステナブル投資をはじめています。
SDGsやサステナブルと聞くと「政府や大企業が環境について取り組んでいることだ」「今の時代を生きる自分にはあまり関係がないことだ」と思ってしまう方も多いかもしれません。サステナブル=持続可能であるということは、何も環境に関することや大きなトピックだけではありません。
わたしたちが日々の生活の場所とする住まい、ご近所、職場、学校、街。それらが何気なく続いていくことは、今を生きるわたしたちにとっても、次の世代にとっても、大切なことです。
LANDICは「ここちよい暮らし」がずっと続いていくように、建築のあり方や、街の姿や、地球環境について真剣に考え、アクションを続けていきます。
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