SUSTAINABLE INVESTMENT
-
L+
3層の構造を活かしながら、都市の中の森を生み出す。
(before) 2020.01
(after) 2021.03
飲食店舗として使われてきた3階建の建物を、暮らしの気づきと出会う施設として再生させるプロジェクト。壊して新たに作るのではなく、既存の建物の構造や特徴を活かしながら、新たなコンセプトや価値を付与することを目指しました。
都市の中の森をつくる
交通量が多い道路が交わる交差点の一角にあった飲食店。日々多くの人々が行き交うその場所に「都市の中の森をつくる」というコンセプトで本プロジェクトはスタートしました。
元の建物は異なるボリュームの3つの層が連なるような特徴的な構造をしており、そこから「植物を立体的に計画する」というアイデアの着想を得ました。この森は竣工時に完成するものではなく、少しずつ育っていくことを意図したものです。
人が行き交う街の一角に緑豊かな環境ができることで、街に暮らすみなさんの生活がもっとここちよく、彩り豊かなものになることを願い、計画を進めました。
街に開かれた施設として「道」を設計
都市の中の森として、多くの人に立ち寄っていただくことを目指し1F部分の計画は進みました。具体的には、新しく作る外壁をセットバックさせることで軒下空間を作り、敷地と接する2本の道路を取り込むような形で設計。仕上げには土・麻・木などの自然素材を内外共通で用い、内外が分離せず、一続きのものとなることを目指しました。
1Fと2Fを繋ぐ階段は、本棚でもあり、ベンチでもあります。そこで過ごす人に使い方を委ねた、余白のある設計としました。新たな気づきと出会えるような本をセレクトしています。
今ある価値を見出し、その価値を次代に伝えていく、
サステナブル投資をはじめています。
SDGsやサステナブルと聞くと「政府や大企業が環境について取り組んでいることだ」「今の時代を生きる自分にはあまり関係がないことだ」と思ってしまう方も多いかもしれません。サステナブル=持続可能であるということは、何も環境に関することや大きなトピックだけではありません。
わたしたちが日々の生活の場所とする住まい、ご近所、職場、学校、街。それらが何気なく続いていくことは、今を生きるわたしたちにとっても、次の世代にとっても、大切なことです。
LANDICは「ここちよい暮らし」がずっと続いていくように、建築のあり方や、街の姿や、地球環境について真剣に考え、アクションを続けていきます。
L+のプロジェクトストーリーはこちら